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26.11.16開催 日本アレルギー友の会創立45周年記念講演会レポート

今回も晴天に恵まれまして、前回よりも多くの方にご来場頂きまして、会場がいっぱいになるほど大盛況となりました。今回の講演会は45周年記念と言う事で、例年はアトピー性皮膚炎・ぜんそくの医師による講演でしたが、今回は特別にそれぞれの薬剤師の先生をお招きして、薬剤師の立場から講演を頂きました。

講演会場の展示のコーナーでは、乳幼児用の肌着や日焼け止め・化粧品サンプルコーナーなどが設けられ、多くの方々がご覧になられていました。

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講演会に先立ち、当会の創立45周年記念式典が行われました。来賓の公益財団法人日本アレルギー協会理事長、宮本昭正先生よりご挨拶をいただいた後、当会活動にご尽力をいただいた方々への表彰が行われました。

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 今回の講演会は、創立45周年記念の講演会でしたので、アトピー性皮膚炎と喘息の専門医の先生方に薬剤師の先生方も加わり、4人の先生の講演という豪華な内容となっていました。
  まず第一部の始めは、アトピー性皮膚炎で、自治医科大学医学部皮膚科講座教授の、大槻マミ太郎先生の御講演でした。「今考え直す、ステロイドの塗り方」と いう題で、まずステロイドを塗っても治らない原因を3つあげられました。様々な原因がある中で、特にステロイド外用薬の量と強さが足りていない原因を指摘 され、予防として定期的に外用剤を塗る、プロアクティブ療法を奨められていました。 

 また病気の炎症指数を測るのに、これまではIgEという検査がありましたが、最近出てきたTARC検査のほうが精度は高いという事で、詳しいご説明がありました。

 次は喘息で、国立病院機構相模原病院アレルギー科医長 粒来崇博先生による「喘息をわかりやすくする―呼気NO検査の可能性―」という題での御講演でした。

  喘息という病気は気道の炎症が起きている状態ですが、気管支を直接見ることが難しいため、発作の状態やピークフロー値でしか患者さんの症状を判断すること ができませんでした。そこに有効なのが、呼気NOという検査方法だということで、使い方や診断方法など、詳しくご説明くださいました。

 判定方法が数値で3段階に別れ、平均、可能性あり、要注意のどれかに当てはまるそうです。このように検査で数字が出ると現在の炎症がどのくらいか分かり、治療のやる気が出るのではとお話しされました。

 ただ、機器の値段が高いため使っている病院は少ないとの事で、まだあまり普及されていないようです。

 このように新しい治療方法や検査方法が、少しずつ一般的になっていけば、患者の治療に対する意識が変わっていくのではないかと感じました。

 第1部講演の最後は、薬剤師の先生方による講演でした。

 まずはアトピー性皮膚で「ステロイド外用薬を正しく使うには」という題で、東京逓信病院薬剤部副部長 大谷道輝先生の御講演でした。 

 日常で使う日焼け止め、シップ、外用剤の種類の違いなどの正しい使い方を、実験されたデータをもとに、グラフにしてわかりやすく教えていただきました。

 外用薬の塗り方などは、回数が大事だということで、医師よりも細かく調べられていてとても参考になりました。医師の中には、回数を数回と書かれる方もいらっしゃるようで、わかりにくいので困ると問題提起されていました。 

 最後は喘息で、「多様化する吸入薬の適正な使用方法」という題で、帝京大学医学部付属病院薬剤部薬剤師 呼吸器・総合内科病棟担当 前田光平先生の御講演でした。

 各吸入器の失敗の報告例を、多い順に5つあげられ、すべての吸入薬の特徴や違いを教えていただきました。それぞれ吸入器によって使い方が違うので、とても参考になりました。また、吸入器の吸い方を実例で教えて下さいました。

 いつも使っている薬について、簡潔にわかりやすく教えてもらえたので、実際に外用薬や吸入器を使うときにとても役立つと思いました

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第二部では、アトピー性皮膚炎と喘息にそれぞれ分かれて、受付時に記入頂いた質問について講師の先生2名と、当会常任顧問の先生を囲んでのQ&Aを行いました。多くのご質問を頂きました。アトピー性皮膚炎部門では第二部の時間を越えるほど質問が集まりました。

質問の内容は、これまでの様なステロイド薬に対する不安ではなく、病気と日常生活での悩みや医師とのコミュニケーションに関するものなど、多岐にわたりました。

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前 回より始めましたweb会員ですが、当日都合が合わず参加出来なかった、講演会での情報をいつでもどこでも見たい、遠方で会場に来られない、という方にお すすめです。今回は薬剤師の先生の動画も加わり大変内容が充実しております。講演での内容や第2部での質問等は今後、当会機関紙「あおぞら」にも順次掲載 されます。

来年は5月17日に講演会を開催予定ですので、次回の講演会にもお越し頂ければと思います。

 

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