5月31日~6月3日に広島市にて開催された第117回日本皮膚科学会総会学術大会のスポンサードシンポジウム「アトピー性皮膚炎診療におけるステロイドの功罪」にて患者の立場から丸山が講演をしてきました。
【シンポジウムの内容】
このシンポジウムでは私の「患者の視点から見たステロイドの功罪」の講演のあと、東京逓信病院副院長兼皮膚科部長、当会常任顧問の江藤隆史先生から「リアクティブ療法の功罪~アトピー性皮膚炎の外用はまだ腰引けではありませんか?~」広島大学皮膚科准教授の田中暁生先生から「プロアクティブ療法におけるステロイド外用薬の功罪」杏林大学皮膚科名誉教授の塩原哲夫先生より「皮膚疾患診療におけるステロイドの功罪」とステロイド外用薬に対しての多方面からの講演がありました。
私の講演では
1 アトピー性皮膚炎患者の疾病負荷
2 患者を取り巻く現状の問題点
3 患者がステロイドを使わなくなる理由
4 当会に寄せられる相談からわかること
5 先生方にご指導いただきたいこと
についてお話させていただきました。会場のリーガロイヤルホテル広島の500名入る会場がいっぱいで立ち見の方もいるくらい盛況でした。医師だけでなく企業の方など様々な方が参加されていました。アトピー性皮膚炎、ステロイドについての関心の高さが伺われました。
【学術大会に参加して】
今回はいくつかの講演も聴かせていただきました。アトピー性皮膚炎の新薬の治療実績など興味深く聴かせていただき、療養相談に役立てたいと思いました。またステロイド外用薬のプロアクティブ療法を適切に実施するためのコツなど多くの先生方に知っていただきたい内容もありました。熱心に質問する先生も多くいて、先生方もこのような場で実際の知識を得て、診療に役立てようとしてくださっていることがわかりありがたく思いました。
最後になりましたが、このような立派な学術大会で講演をさせていただく機会をいただいた会頭の広島大学の秀道広先生に感謝いたします。