アレルギーを超えて。あなたらしい生き方を。 認定NPO法人 日本アレルギー友の会 アレルギーを超えて。あなたらしい生き方を。 認定NPO法人 日本アレルギー友の会

お問い合わせ
facebook        twitter
menu

アトピーだけど“幸せな人生は自分で作れます”

仕事のストレスが原因で症状が全身に広がり、それでも塗り薬や飲み薬は嫌だと病院を避けてしまった結果、身も心も疲れ果てて一度は引きこもりに。
そんな巴麻口さんが日々を楽しむことができるようになり、自分なりに幸せだと思えるようになるまでに体験記です。
大阪府  巴麻口ミエ(36才)

 

いじめられていた幼少期

私は3歳のころよりアトピー性皮膚炎を患っています。幼少期の症状は顔、上半身が炎症を起こし、乾燥して、搔きむしるので、肌は黒くて、汚いく、特に目の周りの症状が酷かったです。小学校では、「気持ち悪い」と言われて、いじめられていました。病院には通院しましたが、その頃、ステロイドは悪。という論争が繰り広げられていた時代でした。毎回、大量に出される、ステロイドの量に両親はびっくりして、困惑してしまったそうです。

そして、アトピー治療で有名なお医者様がいると紹介されて、受診し、環境上の指摘を受けて、ダニ対策として、ベッドを購入し、布団もダニが付きにくいものに変えました。にんにくの入浴剤がいいと言われれば、試してみたり、海水が良いといえば、海水浴に行ったりしました。しかし、このにんにくの入浴剤は刺激が強すぎ、海水は傷にしみたりして、かえって悪化を招いてしまいました。

 

何をしてもダメな子供と言われた学生時代

学生時代になると、アトピーが酷くて快眠ができず、しんどい日々が続いていました。目の見え方がハッキリとせずいつも見えにくい感じで、何をするにも疲労感が漂い、覇気がない状態で、勉強にも身が入らず、ある時には勉強机の下にひいてある、敷物に大量にダニがついている錯覚に襲われて、気が狂いそうになっていたこともありました。実は自分自身がものすごくかゆかったのです。   

そして、アレルギー性鼻炎も併発し、その他には蕁麻疹など様々な症状に悩まされました。体育の時間に走ったりすると必ず、鼻水やかゆみの発作が起こり、しんどくなっていました。何をしても倦怠感が襲ってきました。それを誰かにいっても、怠けているだけだと誤解される日々が続きました。何をしてもダメな子供…そして、家族は綺麗なお肌をしていましたから、比べられて、すごく嫌な思いをしました。親戚の集まりにいくと、可哀そうな子供…という顔で見られたり、言われたりして、すごく嫌でした。

夏になると半袖をきるのがとても嫌でした。傷がたくさんできていたからです。そして、乾燥肌なので、お肌からいつも皮膚片がたくさん落ちていました。

 

アトピーにも自分の人生にも悩んだ社会人としての毎日

社会人になると、顔、首、腕などは症状がひどく、夏場は半袖をきるのは嫌でしたからいつも長袖の衣類や腕カバーを持っていました。

仕事はもともと、小さいころにお世話になった看護師さんの影響で、看護師になりたいと思っていましたが、アトピーの自分がどうやってなるのか?考えたら、踏み込めませんでした。就活をするものの、まったく手ごたえがない日々…アトピーにも自分の人生にも悩んでばかりいました。アトピーさえなければと思っていました。でも、とにかくアトピーだからとか言い訳にしていてはいけないと思い、仕事をしていました。そして、仕事も忙しかったですし、病院に行く時間もなかったので、通院はほとんどしておらずに、よほどの時しか受診していませんでした。

でも、一方でそんなに重篤にはみられないので、周りから見れば普通の人と思われていました。でも、仕事の制服は繊維が合わなかったのか赤くなったりして、辛かったのです。半袖の上にカーディガンを着たら違反などの規則があり、とても辛くて、理解を求めたこともありましたが、かえって白い目で見られることになってしまいました。ただ怠けているだけ、やる気がないだけ。そう思われていました。私の態度が悪くて、お叱りを何度も受けました。鏡に映る自分を見て、ただ綺麗になりたい!本当にその思いと、いつか、綺麗になって、ドレスが着たいと夢もありました。

 

ひきこもりになり、アトピーが完治する方法をネットで検索する日々

そんな時、ステロイドの色素沈着をとる施術があると見つけ、施術を2回行いました。40万円かかりました。そして高額な保湿化粧品を1年半で120万つぎこみました。あたり前ですが、保湿だけではよくはなりませんでした。高額な化粧品を買うために仕事をする日々…。

まさにアトピーが私の人生・中心であり、アトピーの為に働いて、自分の人生ではなかったのです。

仕事のストレスが原因で症状が全身に広がり、首も横に振るのも風に触れるのもつらくて、あれほど嫌だった病院へ行くことになりました。

しかし、継続することはなかったのです。塗り薬や飲み薬は嫌だ。それしかなかったのです。そして、私は、身も心も疲れ果ててしまい、仕事もやめて、引きこもりになってしまいました。そして、あまりにもつらくて、自傷行為、寸前までいきました。でも、死ぬことはできなかったのです。来る日、来る日もアトピーが完治する方法をネットで検索する日々、そんなときに、アトピーの為の食事療法、サロンを発見し、私はなけなしのお金で、東京へ行きました。

 

失意のどん底に突き落とされ、私を変えたある人の一言

私は、辛いから誰かに助けてもらいたかった。とにかくこの見た目の悪さ、かゆみから、解放されたい。その思いが強かったのです。だから、食べ物でステロイドの毒をお肌から出したら、きっと治る、そう信じて、東京に行きました。そして、アトピーだけではなく家庭の環境も大きくかわり、悩みを抱えていました。私は勝手に勘違いしてしまったのです。この人ならわかってくれると…。でも返答は、「あなたは色々な事に、甘えているだけで、このまま行ったらあなたは、生活保護になって、孤独に生きていくことになります。あなたが変わりたいと思うなら、家族も仕事も今の環境もすべて捨てて、環境を変えて、このサロンのために生きること、働くこと」と言われました。

戸惑いや失意のどん底に突き落とされ、サロンを追い出され、たった一人、ホテルへ帰り、一晩中泣きました。しかし、この事が、私に大きな変化をもたらしました。

「私はこのサロンのために働くのか?」「私の人生とは?」よく考えた結果、決断はできませんでした。

 

症状の改善により、日々を楽しむことができるようになる

そして、その頃、私は同時にアトピーを克服したという方のブログも見ていましたから、ブログを書いている方の病院を探し当て、受診しました。当時のお医者さんは「ステロイドを別に塗らなくてもいいよ」「漢方も保険適用内で考えてだすから、」と言いました。けれど私は、アトピーを治すことに注目することは、やめて、薬を塗る決断をしました。誰かを頼りにしたり、依存したりすることはやめようと思いました。

そして、お医者さんだけを頼りにすることはしなくて、自分も努力する事を怠らないと誓いました。そして飲み薬を飲み、塗ると、快適に熟睡することができました。人生で初めての体験で、感動すら覚えました。すると心に、余裕ができて、日々を楽しむことができるようになり、自分なりに幸せだと思えるようになりました。実際にあれほど、集中力がなかったのにも関わらず資格試験にも合格したりして、少しずつ自分に自信も持てるようになりました。一日一日を楽しく過ごそう。アトピーはあるけれど、自分の人生を自分なりに楽しく生きよう、そう思いました。そして、自分が今まで辛い体験をしてきたことを、今、もしも同じく経験している方がいるとしたら、もう辛い思いをしなくていい。頑張らなくていい。と伝えたいです、そして、自身の納得のいく治療法を見つけて、楽しく生きてほしいと思います。

読まれてみて、いかがでしたか?

私の体験を書いてみました。誰かの心に響いたら私は、とてもうれしいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

サイト内検索

お問い合わせこちらから

SNS