デュピクセントを2年間継続して ~当初から現在まで~
有岡 貴士(37才)
標準治療を続けてきましたが、かゆみに悩まされ続けてきました。2021月にステロイド外用薬のみの治療から生物学的製剤「デュピクセント」に変更して2年経過しました。
当初は副作用で目のかゆみや、足の紅斑がありましたが、それ以外に大きな副作用も出ず、快適に過ごしております。
【デュピクセント使用してからの変化】
ステロイド外用薬での治療の時とデュピクセントを使用してからの比較(体感)をしてみました。
【使用間隔】
デュピクセントを使い始めた当初は2週間に1本を自己注射していましたが、効果が出始めたのは約1か月後くらいからでした。
使用から1年後、主治医と協議の上で、2週間を3週間間隔に延ばして様子を見る事になりました。
その結果、大きな変化も無く副作用も出てこないので、3週間に1本を継続しています。
理想は薬なしでかゆみも無く生活できる事ですが、健康保険の補助もあるので、このくらいの出費は必要経費と割り切っています。
ちなみに間隔を1ヶ月にすると効果が切れるのか、かゆみが戻ってくるようになりました。いくら効果があるとはいえかゆみは出るので、万能薬と言う訳でもないです。
ただ、これまでのステロイド外用薬のデメリットを帳消しにするほどの効果をもたらしてくれるので、今後もデュピクセントを継続していきます。
【デュピクセントと新型コロナウイルスワクチン】
この間に、新型コロナウイルスのワクチン接種が4回ありました。問診時にデュピクセント使用を申告しましたが、ワクチンの副反応以外は問題無く過ごしています。
幸い、新型コロナウイルスにも感染せず現在に至ります。
期間中のマスク生活は特に夏場は大変でした。保湿すればマスクが汚れ、夏は汗で蒸れるのでマシになったとはいえどうしても顔がかゆくなります。
外用薬のままであればもっと苦労したんだろうなと想像がつきます。
【とはいえ、かゆみは完全になくならない】
顔の赤みがデュピクセントを使用していても出て来るので、どうしても顔がかゆい時はステロイド外用薬を使用します。全身のかゆみもやはり不定期であるのですが、それでも全然かゆくない日の方が多いので、外用薬のみの頃に比べれば断然良いです。
【精神面のメリット】
外用薬が手放せなく、出血と乾燥と汗との戦いが延々と続いていた過去と異なり、デュピクセントを使用して精神的にも負担が軽くなりました。
睡眠時のかゆみも劇的に減り、睡眠の質が改善しました。かゆみはそれだけでも不快だったので、些細な事でイライラする事も減りました。
そのおかげで性格も以前に比べて前向きになった気がします。
【生活面のメリット】
黒い服は落屑で避けていたものの、抵抗なく着ることが出来て、ボリボリ掻く時間も減ったので、見た目にも良くなりました。
それまで避けていた海やプールにも行けるようになりました。先日、潮干狩りに行ってきましたが、日焼けも海水も全然平気でした。
外用薬をFTUに従ってベトベトに塗る不快感も減り、着る服の汚れも減り、洗濯も楽になりました。
【仕事面のメリット】
ストレスはかゆみ最大の敵ですが、四六時中かゆくなるので集中力が途切れる上に、時間まで浪費します。
デュピクセントにしてからはかゆみが減ったので、仕事の効率も上がり、時間を有効に使えるようになりました。