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講演会レポート(2013年5月26日開催)

治療現場の最前線から、直近の傾向と解説を聴く

「最新治療を知って良くなろう」講演会とQ&Aレポート

 

今回も晴天に恵まれ、少々汗ばむ陽気でしたが、関東近郊からだけではなく、遠く福島や島根からの参加者も含め、多くの方にご来場頂きまして、大盛況となりました。

講演会場では配布コーナーが設けられ、アトピー性皮膚炎患者向けのコーナーでは、ファンデーション、低刺激ハンドソープなど、喘息患者向けのコーナーでは注目のPM2.5対策マスクの試供品など、多くの方々がご覧になられていました。

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第一部では、今問題となっている中国の大気汚染問題について、当会の常任顧問でもあります、坂本先生よりお話し頂きました。

PM2.5(微小粒子状物質)とは何か?PM2.5の何が身体に悪影響を及ぼすのか?などをご説明頂きました。

PM2.5という名前だけは知っているものの、具体的な身体的影響までは分からず、それに伴う症状も実は喘息だけでは無い事が分かりました。

続いて当会の上野名誉理事長より、東京オリンピック開催前当時の大気汚染と中国大気汚染の懸念についてお話を頂きました。オリンピック開催前の東京も北京と同じく空が霞み、近くの川は水質悪化で悪臭を発し、とても喘息治療が出来る状況ではなかったとお話されました。

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次の講演では、「アトピー性皮膚炎の治療は変わってきたか」というテーマで海老原先生よりお話頂きました。アトピー性皮膚炎治療の歴史から現在に至るまで、皮膚バリア機能について、新しい指標TARCとその活用法、プロアクティブ療法について、今後のアトピー性皮膚炎治療の目標と目安について、一つ一つ丁寧に解説頂きました。

 今回の講演では、今まで皮膚症状の状態を数値化する指標がありませんでしたが、今回お話を頂いたTARCという指標が、今後の治療に大いに役立つ事と思います。この検査は特定の病院で行っているのではなく、街中の皮膚科でも取り扱いが増えている為、気軽に活用する事が出来ます。

最後に、「喘息治療のポイント~自分で喘息を管理しよう~」というテーマで、成人喘息について駒瀬先生よりお話を頂きました。

始めに、喘息の起源から現在に至るまでの歴史、喘息は子供だけのものではなく、大人や老人でも発症する事。他の病気と違い、喘息は患者自身の治療がきちんと出来ていないか、吸入薬を正しく使っていないケースがある事が統計で分かりました。

続いて喘息治療において重要な、吸入ステロド剤について、どうすれば正しく薬剤を効率よく効果的に吸入が出来るか、最後に日常生活での風邪と喘息の発作との違い、喘息の悪化要因、悪化した時の対処方法を説明頂きました。

喘息はアトピー性皮膚炎と違い、目に見えない部分で起きる病気の為、普段の治療を振り返るいい機会になったのではないかと思います。

どちらの講演でも、患者はただ医師の処方と指示通りにするだけではなく、どの薬を、どの位の量で、何日使うのか?と言った質問を診察の時に出来るかどうかを今一度、毎日の治療を振り返りながら、賢い患者になる事が重要であり、患者の疑問にちゃんと答えられる医師に出会えるか?が治療の上で大事なポイントであると思いました。

第二部では、受付時に記入頂いた質問について講師の先生と当会常任顧問の先生を囲んでのQ&Aを行いました。1時間以上も専門医と対面して話す機会が無いだけに、参加者から寄せられた多くの質問に、先生方が丁寧に答えて頂きました。質問の中には、日常生活において疑問に思っている事から、先生方も驚いてしまう様な治療を行っているケースなど様々でした。参加者も医師からの回答を真剣にメモを取っていました。他の参加者からの質問の回答も得られて、とても有意義な時間になったと思います。

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今のアトピー性皮膚炎、喘息の治療に不安がある、なかなか症状が良くならない、専門医に疑問に思っている事を聞いてみたい、普段の日常生活を少しでも良く過ごしたい、そのきっかけになるように、今後の講演会に参加されてみてはいかがでしょうか? 

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