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創立50周年記念式典・講演会開催(10月27日)

 日本アレルギー友の会の50周年創立記念講演会は、当会理事長武川篤之より1969年創立から2019年にて50周年を迎え、エビデンスのある標準治療の患者側への普及、行政側への患者側の声の反映など、患者、医療、社会の3つを結ぶことを目的に活動してきたことの説明、そして、行政、医療関係者、アレルギー患者の皆様のご指導、ご支援のお陰で当会が続けられてきたことへの深い感謝の言葉から始まりました。

 

【来賓ご挨拶・顕彰式】

 創立50周年を迎えるに際して、厚生労働大臣加藤勝信様、東京都知事小池百合子様、日本医師会会長横倉義武様、東京大学名誉教授宮本昭正様、公益財団法人日本アレルギー協会理事長足立満様、一般社団法人日本アレルギー学会理事長出原賢治様という行政、医療関係団体を代表する来賓の皆様より大変暖かいご祝辞を賜りました。

 

 

 次に当会への功績があった方々を称える顕彰式が行われ、元東京大学アレルギー・リウマチ内科教授伊藤幸治様、 宮本クリニック院長宮本康文様、当会名誉理事長上野光子様に顕彰者代表として感謝状と記念品が贈呈されました。

 

 

 式典の最後に当会会員の防衛大臣河野太郎様よりの祝電が披露されました。

 次に創立50年の歴史をまとめたビデオが上映され次のような内容が語られました。当会は今から50年前に東京都墨田区にある同愛記念病院に入院していた喘息患者同士の出会いから始まり、当時の隅田川は大気汚染で青空が見えず、喘息患者たちは職場でも家庭でもつらい日々を送っていたことが紹介されました。そんな中で、患者自身が喘息を深く学ぶため、同愛記念病院の講堂で勉強会を開いたり、入院病棟で現在まで続く当会の機関誌「あおぞら」を執筆し、患者の互助会として当会はスタートしました。そして、喘息と平行して、患者数が増加し、深刻な悩みを抱えるアトピー性皮膚炎についても「アレルギーを超えて、あなたらしい生き方を」という当会の活動が広がっていきました。

 

【記念講演会】

 東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター分子遺伝学研究部教授玉利真由美先生からは、ゲノム医療の観点から、喘息やアトピー性皮膚炎の分野における、ヒトゲノムの全情報を扱うゲノムワイド関連解析GWASの研究について説明していただきました。

 

玉利先生の講演

 

 京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授加藤則人先生からは、乾燥肌と敏感肌が重なることで湿疹が発生し、これがアトピーの最大の悪化因子であることが説明され、このアトピーの湿疹がさらに食物アレルギーにも関連していることに言及されました。アトピーの分野では、今後毎年のように新薬が発売されることも紹介されました。

 

加藤先生の講演

 

 独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター副センター長海老澤元宏先生からは、食物アレルギーのリスク因子・症状の説明から、経口負荷試験による正しい診断に基づき、必要最小限の食物除去の実践という、食物アレルギー管理の基本について説明していただきました。

 

海老澤先生の講演

 

 公益財団法人結核予防会複十字病院院長大田健先生からは、可逆性の気道閉塞、気道の過敏性、慢性の気道炎症、気道のリモデリングという4つの喘息の病態から、長時間作用性β2刺激薬LABA、長時間作用性抗コリン薬LAMAなどを使った喘息治療ステップについての解説をいただきました。

 

講演中の大田先生

 

 最後に、本日登壇された4名の先生と当会常任顧問ふれあい横浜ホスピタル院長坂本芳雄先生と当会常任顧問東京逓信病院皮膚科客員部長あたご皮フ科副院長江藤隆史先生を交えてトークセッションが行われました。「アレルギー疾患を取り巻く環境変化を振り返って」という視点から、喘息については治療薬の変遷、アトピーはステロイド忌避からガイドライン作成という流れができたこと、食物アレルギーは食べ物の早期摂取の重要性が認識されたこと、さらには、アレルギー疾患にもゲノム医療が適用されていくという今後の大きな医療の流れについても語られました。

 

トークセッションの様子

 

※この講演会の内容を動画配信しています。ご希望の方は「講演会動画希望」とお書きいただき、「お名前」「メールアドレス」を記載のうえ j-allergy@nifty.com までご連絡ください。

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